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なぜSCRUMなのか?
私(保坂克実)も、ここにいたるまでには色々とありました。
大手シンクタンクやグローバルなITコンサルティングファームでのR&Dや大規模プロジェクトの経験。
5名の少数精鋭チームがいつの間にか株式公開をはたして200名の上場企業となるプロセスの経験。
大規模なプロジェクトから数名での綱渡りプロジェクトまで色々とやってきました。
まずまずの成功体験とトラウマとなりそうな失敗体験の両方を持ちました。
大きな会社で大規模な開発方法論も学びましたし、小さな会社で勢いだけで乗り切る仕事もしました。
そんな経験の中で最終的に行き着いたのは、
- やっぱりプロジェクトの成否は関わる人達の経験と能力とコミットメントだよなぁ
- 本当にいい人材は本物の成功体験を通して育つんだよなぁ
- 本物の成功体験は自分で考えて、自分で行動した結果としてしか得られないんだよなぁ
- ぐるぐる(@_@) 1.に戻る・・・
そんな時にめぐり合ったのがSCRUMという方法論であったわけです。
このページでは、私がSCRUMのどこにピンときたのかを書いていきたいと思います。
SCRUMは精神論?
はい、精神論だと思います。
ちなみに私は理系ですが、体育会系ですし、精神論好きです。
Jeff SutherlandやKen SchwaberといったScrumの創始者、伝道者達は、ソフトウェア以外の産業界、特に製造業(富士ゼロックス、キヤノン、本田技研工業、日本電気、セイコーエプソン、ブラザー工業といった日本の名だたる製造業)のベストプラクティスに基づいてScrumの手法を導き出したとされています。 [wikipediaより引用]
つまり、Scrumの背景には、日本の製造業が強くなったバックボーンである、暗黙知、自己管理型組織、コミットメントといったキーワードが詰まっているわけです。よってもって、本来この手法は日本人が得意とするやり方であると思うし、日本人に向いているはずだと感じています。
ですから、私はScrumをもっと日本に広めて行きたいし、そうすることで日本のIT産業に関わる人達が(私も含めて)、きっともっと楽しく、幸せに働くことができるようになるはずと信じています。(精神論ですね・・・)
くりかえしになりますが、私は理系かつ体育会系なのでロジカルに精神論を語っている、Scrumという手法に非常に強い共感を覚えているわけです。
人間中心のアプローチ
ソフトウェア工学(ソフトウェアサイエンスじゃないよ)は、製造業の管理手法である生産工学や管理工学の手法をソフトウェア開発に当てはめることで、発展、体系化されてきた学問だと思っています。つまり、ソフトウェア開発の各プロセスをあたかも機械工場のライン工程の一プロセスと同等にとらえることで、プロセス全体の管理を普遍化したり、効率改善を検討するというアプローチを取ってきたのだと思います。
一方で、製造業の生産効率化は、例えばライン工程からセル加工へとより人間中心のアプローチを取ることにより発展してきています。実際に作業に関わる人間により多くの裁量を与え、判断を求めるというアプローチにより進歩してきているのです。
ソフトウェア開発においては、要件という極めて規格化しにくい情報を、コミュニケーションにより理解、把握し、それを設計、プログラミングすることにより具現化していくことが要求されます。つまり、もっと作業に関わる人間がより多くの判断を行っていかなければ成り立たないプロセスなわけです。
よって、ソフトウェア開発プロセスが製造業の生産プロセスよりも、もっと人間中心のアプローチでなければならないのは自明だと思います。
